国内の通信ネットワークの総トラフィックは年率20-40 %で増大している。今後、インターネット上の動画、高精細映像の普及、放送と通信の融合などにより、トラフィックの需要の増大は続き、現在の1000倍以上のトラフィック容量が必要になると予想される。現在、ルータでパケットと呼ばれる単位で情報をやり取りするネットワークが使われている。比較的小さな情報の取り扱いに適しているが、情報量の増大に比例して、消費電力が増大するため、今後の高精細映像など大きな情報量のトラフィックの需要に対して、ルータの消費電力増大が大きな制限要因となる。このため、激増する情報、特に大容量の映像情報を抜本的に低消費電力で扱うことのできる新しいネットワーク技術の開発が望まれている。

産総研を中心に、日本電信電話株式会社、株式会社富士通研究所、古河電気工業株式会社、株式会社トリマティス、日本電気株式会社、富士通株式会社、株式会社フジクラ、株式会社アルネアラボラトリ、住友電気工業株式会社、北日本電線株式会社の10社が参加している「光ネットワーク超低エネルギー化技術拠点」プロジェクトによる成果。産総研と企業10社・NHKによる実証実験。

超高精細映像などの大容量を超低消費電力で扱えるネットワーク技術
http://www.aist.go.jp/aist_j/press_release/pr2014/pr20141001_2/pr20141001_2.html